
【商品概要】
蛍光分光光度計FluoroMax-4に燐光測定ユニットが一体化された「FluoroMax-4P」。励起一重項状態からの蛍光の発光は通常励起後数ナノ秒以内に起こります。
励起三重項への遷移は一重項への遷移に比べさらに抑制を受ける為、燐光の平均減衰時間はずっと長くなります。
時間領域はマイクロ秒から秒の範囲に及びます。
燐光の測定においては、ユーザー指定の遅延時間とサンプルリング時間に同期したパルス光源で励起される
リン光分光ユニットが、時間分解スペクトルデータを提供します。
遅延時間を適切に設定することにより、蛍光の妨害を受けることなく燐光スペクトルだけを得ることができます。
時間の設定によっては測定対象の燐光が試料にとって関係のない物質からの強烈な蛍光に妨害されるので、
遅延時間の設定は特に重要です。
また、時間分解測定ソフトは燐光減衰カーブを測定し、燐光寿命を求めることができます。
【特徴】
・蛍光測定モード(キセノンランプ設定)からリン光測定モード(キセノンフラッシュランプ設定)に
ソフトウェア上で簡単に切換えができます。
これによりさらに測定の幅が広がります。
【仕様】
精度 | 32ビット パルスカウンティング |
励起光源 | UVキセノンフラッシュランプ |
フラッシュレイト | 0.05-33Hz |
フラッシュ時間 | 3μs全幅半最大で低強度テール > 30μs |
フラッシュ後ディレイ | 50μs~10s±1μs(1μsステップサイズで) |
データポイント毎のフラッシュ | 1-999 |
サンプルウィンドウ | 10μs~10s±1μs(1μs ステップサイズで) |
光学系 | 全反射型 微小サンプルでも全波長でフォーカシング可能でかつ正確なイメージングが可能 |
分散 | 4.25 nm/mm |
分光器 | 標準で励起側にシングルモノクロメータ、発光側にシングルモノクロメータを配置 F値 3.5、刻線数 1200grv/mm キネマッティック ルールドグレーティングを配したツェルニーターナデザイン ・分解能:0.3nm ・最大スキャン速度:200nm/s ・波長精度:±0.5nm ・ステップサイズ:0.0625-100nm ・範囲:0-950nm ・グレーティング: 励起側 330nm ・ブレーズ(220-600nm 光学範囲) ・蛍光側 500nm ・ブレーズ(290-850nm光学範囲) |
サンプル室 | はめ込み型の各種サンプル台アセンブリーに対応 (温度調整セル付きサンプル台、ガスパーチ用サンプルアクセサリー他に対応) |
検出器 | 200-980nm対応 励起リファレンス補正用フォトダイオード 180-850nm対応 発光側検出器 光子計数モードで高感度なPMT(R928P) 高圧950V 発光強度 2 X 106 cps<1000cps(ダークノイズレベル) |
感度 | 再蒸留、脱イオン水 (ICPグレード)水のラマンスキャン S/N 2500:1 (at 397nm、バンドパス 5nm、積算時間1s) 450nmでのバックグラウンドノイズのFirst Standard Deviation 300000cps |
励起側シャッター | コンピュータ制御による開閉 |
積算時間 | 0.001-160s |
スリット幅 | コンピュータ制御による自動連続開閉可能。 バンドパス範囲 0~30nm |
装置寸法 | W82.6×D48.3×H26.7cm |
重量 | 34kg |
サンプル室寸法 | W14.0cm×D17.8cm×H17.8cm サンプル室は取り外し可能。 |
環境温度 | 15-30℃ |
最大湿度 | 75% |
電気系 | 5A,100V(日本標準仕様), 50Hz |