BD フローサイトメーター LSRFortessa X-20

次世代高性能アナライザー

BD LSRFortessa^TM X-20 フローサイトメーターは、高度なマルチカラー解析が可能なセルアナライザーで、
進化し続けるマルチカラーアッセイのニーズに対応するフレキシビリティを兼ね備えたフローサイトメーターです。
同等の性能を有したセルアナライザーでこれほどコンパクトなモデルは他にありません。
BD LSRFortessa^TM X-20 フローサイトメーターは、最大5つのレーザーを搭載して、最大20パラメータの検出を同時に可能にします。
搭載レーザーはBlue、Red、Violet、Yellow-Green、UVレーザを中心とし、実験に応じて必要なレーザを選択する事が可能です。
最新の蛍光強度の強いHorizon^TMやBrilliant Violet^TMシリーズの蛍光色素を用いて実験することも可能です。
また、アプリケーションの変化に応じて、購入後でもアップグレードできます。

コンパクトなマルチカラーアナライザー

設置面積と高さがコンパクトなことから（76.2×76.2×76.2cm）、卓上に設置することが容易で、貴重な研究所スペースの有効利用が可能になります。
小型化に加えて、バンドパスフィルターやミラーへのアクセスが容易な設計によって測定機能が簡単に変更できます。

オプションのハイスループットサンプラーオプションを用いて、マイクロプレートからのサンプルの取り込みを迅速に、かつ完全自動化することも可能です。
高処理モードにおいて、ハイスループットオートサンプラーオプションは、サンプルのキャリーオーバを0.5％以下に抑えて96ウェルプレートを15分以内で処理します。
データ品質には不可欠な、キャリーオーバの抑制を実現します。

マルチカラー解析の革新的で信頼性の高いプラットフォーム

マルチカラー・アッセイとパネル設計を最良の結果に最適化することで、特に発現の低い細胞の検出や、希少な細胞集団の定量ができます。

光学系は、サンプル内の細胞を照射する斬新なレーザー設計で、散乱光と蛍光シグナルをスペクトル・フィルターから検出器に導く光学検出系から構成されます。
励起光学系と集光装置の革新的な設計により光のロスを最小限に抑えるとともに、集光効率を最適化することで感度と分解能が向上しています。

励起光学には複数（MAX 5）の一定波長レーザーや、ビームを形成する光学系、異軸でのビーム・スポットを形成するピンホールから構成されるレーザーが含まれます。

最後のレンズは、ゲル接続したキュベット・フローセルレーザー光の焦点を当てます。
光の経路とサンプル・コア・ストリームが固定されているため、日々の機器設定をほぼ同等に保つことができます。

ゲル接続したキュベットからの蛍光は、光ファイバーによって検出器に送られます。
多角形の集光経路により各レーザーが照射するビーム・スポットからの信号検出が最大化されます。
各PMT前のバンドパスフィルターにより選択された蛍光スペクトル波長を検出します。
この配置は、光学アレイ内のフィルターとミラーが変更でき、付加的な調整を必要としません。

この設計は蛍光信号の検出には光の透過より反射が効率的であるという原理を利用しています。
放射光は反射により各PMT検出器を巡り、2枚のフィルターのみ通過して各検出器に入るため、
光のロスを最小に抑えて多くのカラーと高いパネル・マルチフレックスを実現します。

マルチカラー解析のための独創的かつ革新的な設計

流路系は圧力によって駆動されます。
流体力学的な集束によって、測定を行うキュベット・フローセルにサンプル細胞を通します。
フローセルは固定で、集光装置にゲル接続しています。
この設計は、レーザーの焦点を正確にストリーム及びサンプルに当て、最大量の放射光を集めることによって、マルチカラー用途での高感度を実現しています。
また、固定光軸では、起動時間が最小限に抑えられ、試験間の再現性が向上するとともに、自動的な精度管理（QC）が可能です。

シース液容器（8L）と廃液容器（10L）はサイトメーターの外にあり、アクセスしやすいようになっています。

流路系センサーは一定圧力を維持します。シース液のレベルが低いか空になった場合や、廃液容器が満杯になれば、流路系監視システムが警告します。

セットアップ、取り込み、解析の自動制御

BD FACSDiva^TMソフトウェアは、フローサイトメトリー・データの効率的なセットアップ、取り込み、解析をBD LSRFortessa^TM X-20ワークステーションから制御します。
このソフトウェアはBD FACSCanto^TM セルアナライザー、BD FACSAria^TM セルソーターのプラットフォームと共通です。

BD FACSDiva^TMソフトウェアのBD cytometer setup and tracking software(CS&T)機能によって、ベースラインが設定され、測定装置の変動性が調整されます。
このソフトウェアは、複数のレーザー光の信号時間遅れを設定し、PMT電圧を最適化することでオペレータ間の誤差を軽減し、結果の一貫性を担保します。

アプリケーションに応じた設定を維持できるため、一貫した短時間でのセットアップや日常的なエクスペリメントの性能確認が可能になります。
ソフトウェアのQCトラッキング機能は、測定装置の設定値を測定して、性能を報告します。

Levey-Jenningsプロットは、ユーザーが測定装置の機能を理解して、メンテナンスの問題を特定するために役立ちます。

BD FACSDiva^TMソフトウェアによって、自動取り込みプロセスによる複数のサンプルからのデータを表示・記録できます。
取り込みテンプレートや、ユーザー定義のエクスぺリメント・レイアウト、簡単な補正手順もソフトウェアで管理でき、取り込みが容易です。

BD FACSDiva^TMソフトウェアには階層的なSnap-To-Gate設定や、様々なプロット・フォーマット、バッチ解析など、解析に有効な機能がそろっています。
記録データは、BD FACSDiva^TMグローバル・ワークシートのプロット、ゲート、集団階層、統計ビューを作成することで解析できます。
また、効率的な解析のため、データ・ファイルの間に休止して、統計をエクスポートし、次のデータ・ファイルに移る前に印刷する、ユーザー定義のバッチ解析やゲート・サイズ変更などの自動機能も含まれます。